数あるガン保険やガン特約、いったい何が違うの?!
ガンに対して手厚い保障を準備したいと考えた時に、ガン保険に加入する方法、医療保険の特約としてガン保険を準備する方法、各社から出ているガン保険の内容の違い…。一言でガンに対して手厚い保障をと言っても、自分に合った保険を選ぶのは一苦労ですよね。そこで今回はガンに対しての保障を考える際にチェックしていただきたい点などをお伝えしていきます。
まずガン保険をイメージした時には「ガンと診断された時に100万円」といったような一時金をイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、まず1つ目は一時金のチェックポイントを見ていきましょう。
ガン診断給付金、ガン一時金には、一時金を1回支払う保険と複数回支払う保険があります。1回目には各社大きな違いはありませんが、2回目の支払い条件は会社によって様々です。複数回の支払いを謳っている会社でも、特にチェックしていただきたいのは、この2回目以降の支払い条件についてです。
では実際にガン保険や、ガン特約の複数回払いの2回目の支払い条件例を見ていきましょう。
①前回の支払事由該当日から1年経過後に、がんにより所定の治療のため通院をしたとき
②直前のがん一時金の支払い事由に該当した日から起算して1年を経過した日の翌日以降に、がんの治療を直接の目的とする入院をしたとき
③前回のガン診断給付金のお支払い事由に該当した日からその日を含めて2年を経過した日の翌日以降にガンの治療を直接の目的として入院したとき
それぞれの違いが分かりますでしょうか。①と②は「1年経過」という記載になっていますが、③は「2年を経過」となっていますよね。つまり1回目の支払い事由該当日から1年1ヶ月経過した時に再度入院をした場合、①と②は一時金の支払い対象となり、③は支払い対象とならないことになります。
では①と②の違いはなんでしょうか。①は「通院をしたとき」になっていて、②は「入院をしたとき」となっていますね。1回目の支払い事由該当日から抗がん剤治療を通院のみ、1年1ヶ月続いた場合、①の場合は支払い対象になり、②の場合は支払い対象になりません。
このように複数回の支払いを謳っているガン保険やガン特約でも、給付条件に違いがあると、A社では対象になるが、B社では対象にならない。ということが起こりえます。「100万円」という金額や保険料のみで保険を選ぶのではなく、支払い条件もしっかりと確認して、ご自身の意向に沿った保険を選ぶことが大事ですね。