今回は、「同じ世帯収入1000万円の中でも支払う所得税に違いがある」という話です。同じ世帯収入1000万円でも、1人が1000万円稼ぐ場合と、共働きで1000万円稼ぐ場合とでは支払う税金額が違うのをご存じでしょうか?これは、所得税による影響です。国税庁のHPに記載のある、この給与所得控除の表と、所得税の速算表に基づいて、例を見てみましょう。

※国税庁HPより 令和2年4月1日現在法令等 

例えば、ケース1、夫の年収1000万円、妻の年収0円の場合の収める所得税は、夫の1,120,500円、妻が0円で、合計が1,120,500円となります。

ではもう一つのケースを見てみましょう。ケース2、夫の年収600万円、妻の年収400万円の場合の収める所得税は、夫が444,500円、妻が124,500円となり合計が569,000円となります。1人が1000万円稼ぐ場合と、共働きで1000万円稼ぐ場合とでは、支払う所得税の合計額が、なんと551,500円も変わってきます…!

1人が1000万円稼ぐ場合と、共働きで1000万円稼ぐ場合とでは、支払う所得税の合計額が、なんと551,500円も変わってきます…!今回は、配偶者控除や社会保険料控除などの各種控除を含まず計算したものなので、実際の支払う所得税はもう少し少なくなる場合もあります。各家庭の事情もあると思うので、ここに年収を合わせるというのは難しいかもしれませんが、知っておいて損はないでしょう。